アイアンメイデン
2009年 07月 13日
本日のメインその2!
「ニュルンベルクの鉄の処女」。
別名アイアン・メイデンとも呼ばれています。
処刑具界でギロチンと一位二位を争う有名度ですね。
私は鉄の処女関係の本を結構読んでいるので少し詳しく書きますね。
聖母マリアをかたどったともいわれる女性の形をした、
高さ2メートルほどの大きさの、中が空洞の人形(聖母マリアに見えるので鉄の「処女」と呼ばれている)。
前面は左右に開くようになっており、中の空洞に人間を入れる。
名前は「鉄の処女」だが木製のものがほとんど。
木製のものは十分な強度を持たせるために肉厚な構造になっているが、
鉄製のものは比較的薄いため、写真でも区別できる。
左右に開く扉からは長い釘が内部に向かって突き出しており、
本体の背後の部分にも釘が植えられているものもある。
犠牲者の悲鳴は外に漏れないように工夫されていたとも言われるが
物理的には不可能であると考えられている。
なお罪人が死亡した後に、前の扉を開けることなく死体がそのまま下に落ちるように「落し扉構造」があったと記述された文献がある。
しかし、よほどの「大量処刑」でもない限り、死亡を視認することなく死体を床下に落とす意味がない上に、
罪人を短時間に死に至らしめるほどの釘が死体に刺さっていれば、死体は釘に引っかかって落下しないため、これは虚構の説明だと推測される。
使用方法。
罪人はこの鉄の処女の内部の空洞に入れられ、扉を閉じられる。
同時に扉の部分にある多くの棘に全身を刺される。
現存するものは、釘の長さがさまざまで、生存空間はほとんどないようなタイプから、身体を動かせば刺し傷で済みそうなタイプまである。
この点は罪人の身長や肥満度などの体型によっても変わるはずだが、その調整機構は見当たらず、罪人の体型に合わせた複数の鉄の処女が用意されていたという記録もない。
このあたりが「鉄の処女」に対する、「処刑具」説、「拷問具」説、「脅迫道具」説(自白を迫るために見せるだけ)などに分かれる原因となっている。 もし、実際に使用されて、罪人が死亡するとすれば、棘に刺されたことによる出血多量かショック死だったであろう。
この鉄の処女は日本で明治大学附属博物館にしか保管されていない。
この鉄の処女では前述の「落とし扉構造」は確認できなかった。
鉄の処女、アイアン・メイデンの事をおわかりいただけたでしょうか?
今の世界があるのはこのような涙ぐましい歴史があってこそだと思ってくれたならば光栄です。
今後、今までよりも拷問や処刑を繙いて世界の変化を研究していきたいと思います。
by morieva
| 2009-07-13 15:08